【要約】天理教教典を読む(後篇)-第0章-

天理教の教えについて学ぼうと思ったとき、最初に思いつくのが、「教典を読む」ではないですか?

天理教教典は、天理教の2代真柱 中山正善氏が編纂し、昭和24年に発刊されたものです。言葉のチョイスがちょっと堅くて、文章も若干時代を感じるため、今の若い人たちにとっては

「読みにくい、分かりづらい。」

「とっつきにくいなあ」

と思われる方もおられるのではのではないでしょうか?

この記事では、天理教教典をベースに、教えの要点をわかりやすく、なるべく今の言葉で、教語をできるだけ用いずに説明したいと思っています。

この記事を読んで

「なるほど、そういうことか!」

「天理教って面白い!」

と思って頂ける方が少しでも増えたら幸いです。

※この記事は、あくまで筆者の私見によりまとめたものです。足りないところや、読んだ感想など、コメントを残してくださると喜びます。

第0章 概要 (2)

※天理教教典に「第0章」はありません。私が勝手に作りました。 

天理教教典を読むにあたって、全体図があるほうが理解しやすいと思います。

「この章にはどんなことが書かれているのか?この章では何が大切だと伝えているのか?」

これがわかれば、教典の内容を理解しやすいですし、天理教の教えについて理解しやすいと思います。ですので、まずは全体像を把握するため、「第0章」として教典の概要について書きたいと思います。

今回は、前回の前篇に続いて後篇の第6章~第10章についてまとめさせていただきました。

前篇の要約をまだ読んでいない方は、こちらをご覧ください。

この後篇には、「私たちの信仰の順序」について書いてあります。前篇の教理の話によって、話を聞いた人がどのように導かれ、どのようにして心の入れ替えをするのかという道順が書かれています。

第6章 てびき

要点

  • 人間の心の特性や、教えを知らず苦しんでいる人がいるという現状把握
  • 神様は、心が悪い方向に向いている人に対しては、そのことを教えるため、「てびき(手引き)」として病気や怪我、困り事、悩み、問題をお見せくださる
  • てびきは、親が子供をしつけるようなもの
  • わかるようになるまで、何回でもてびきを見せられる。

所感

病気やけが、問題が起きるのは、「自分の心」に問題があるからで、このまま直進すると崖っぷちが待っていることを予め教えてくださるのが「てびき」です。

「てびき」に込められた神様の親心がわかれば、病気や問題に対してすら感謝できるようになるんだと思います。

 

第7章 かしもの・かりもの

要点

  • 人間の体は、神様から借りているもの「かりもの」である(神様から見れば、人間に体を貸しているので「かしもの」である)
  • 自分の「心」だけが自分のもの
  • 「心のほこり」とは?心の掃除の仕方は?
  • 「出直し」ということについて
  • 「いんねん」とは?

所感

断言します。かしもの・かりものの教えを心に治めることが、信仰において一番大事です。

かしもの・かりものの教えが治まると、どんなことが起きても、どんな人に何をされようと、「ありがたい!」と感謝しか浮かばなくなります。どんな”不幸”と思われるようなことが起きても、”幸せ”と受け取ることが出来るわけです。

かしもの・かりものがわかれば、「おつとめ」をする意味や「ひのきしん」をする意味もわかります。というか、「おつとめ」や「ひのきしん」をしたくなります

講演家の福島正伸さんという方が、世の起業家たちに向けて「自立」というお話をYoutubeでされていました。拝見しましたが、まさしく「かしもの・かりもの」の概念そのものでした。(どっちがオリジナルでどっちが真似したとか言いたいのではありません汗)

天理教の信仰者だけでなく、起業家の方にもぜひ読んでいただきたいです。

 

第8章 道すがら

要点

  • 心が変われば、すべてが変わってくる
  • 「たんのう」とは?
  • 「ひのきしん」とは?
  • 「誠真実」とは?

所感

天理教の人は、「誠」という言葉も、「真実」という言葉も好きです。だから「誠真実」は本当に大好きです。

「誠真実」を端的に説明することは難しいですが、一つ挙げるとするならば、「自分の心」と「自分の言葉」と「自分の行動」が常に一致していることです。

「誠真実」は、ピーター・ドラッカー氏の「マネジメント」に出てくる”真摯さ”などと同じようなニュアンスになるのではないかと思います。

第9章 よふぼく

要点

  • よふぼく(ようぼく、用木)とは?「さづけの理」とは?
  • 心だすけとは?
  • 教会とは?その役割は?

所感

天理教の規定としては、「おさづけの理を拝戴された方=ようぼく」となります。理路整然とようぼくの使命や通り方を書いてくださっていますが、、、私自身落ちこぼれのようぼくにとっては、なかなか厳しいお仕込みです。

第10章 陽気ぐらし

要点

  • 「陽気ぐらし」とは?
  • 「一手一つ」とは?
  • 世界の建て替え、世直しについて
  • 教典のまとめ

所感

天理教では「陽気ぐらし」世界の実現を目指して、日々、「おつとめ」や「おたすけ」、「においがけ」といった活動を行っています。

「陽気ぐらし」の定義や規模・とらえ方は人それぞれです。自分ひとり・夫婦・家族単位での「陽気ぐらし」もあれば、地球規模での「陽気ぐらし」を考える時もあります。目指すべき最終は、地球規模での「陽気ぐらし」ですが、まずは、自分自身が「陽気ぐらし」を実践するところから始まります。(自分自身が「陽気」でない人に、「陽気ぐらし」を勧められても、陽気ぐらししようとは思いませんもんね。)

また、最後の「教典のまとめ」部分を読むと、全体をざっくり把握したり、重要なキーワードをピックアップできたりします。この記事を読まずとも、第10章の最後部分を読むだけで、かなり理解できるのではないかとも思います。(できれば、この記事を読んでいただきたいのですが、、、)

 

まとめ

天理教教典の後篇 第6章~第10章は、天理教を信仰する道順について書かれています。

天理教の教えの実践編です。

後篇の内容が理解でき、実際にそれを実践できたなら、自分一人からでも「陽気ぐらし」を味わえるということだと思います。

「天理教教典」の概要についてご理解できましたでしょうか?

また、各章についての解説も、おいおい行っていきますのでご覧いただければと思います。

お読みいただきありがとうございます。

要望・意見・コメント等いただければ励みになります。

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